結婚したくないはずの俺様社長に、成婚を強行されました
「母さんには黙っておいてくれよ。近々俺から説明する。タイミングと伝え方を誤ると面倒になりかねない」
迅が釘を刺すと恭弥は軽くうなずいてから、口の端を上げた。
「それで、利用していた相手を本気で好きになってしまったってわけだ」
「……まあ、そうなるな」
事実とはいえ、弟にはっきりと指摘されると、少々バツが悪かった。
「で、兄さんは、その女性と本当に結婚するつもりなのか?」
「俺はそのつもりだ」
端的に答えると恭弥はパッと表情を明るくする。
「あれほど結婚を嫌がっていた兄さんがその気になるなんてよっぽどだな。義姉さんになる人に会うのが楽しみだ」
恭弥は無邪気に喜んでいるが、相手は透子だ。そう簡単にいかないだろう。
これまで恋愛経験がなかったのは、透子の心に入り込める男がいなかっただけだ。魅力的な彼女に心惹かれる男はいくらでもいる。
先週、迅は透子を迎えに行こうと車を待ち合わせ場所に向けていた。そこで目に入っていたのはカフェの窓際で男と親しげに話している彼女の姿だった。
迅が釘を刺すと恭弥は軽くうなずいてから、口の端を上げた。
「それで、利用していた相手を本気で好きになってしまったってわけだ」
「……まあ、そうなるな」
事実とはいえ、弟にはっきりと指摘されると、少々バツが悪かった。
「で、兄さんは、その女性と本当に結婚するつもりなのか?」
「俺はそのつもりだ」
端的に答えると恭弥はパッと表情を明るくする。
「あれほど結婚を嫌がっていた兄さんがその気になるなんてよっぽどだな。義姉さんになる人に会うのが楽しみだ」
恭弥は無邪気に喜んでいるが、相手は透子だ。そう簡単にいかないだろう。
これまで恋愛経験がなかったのは、透子の心に入り込める男がいなかっただけだ。魅力的な彼女に心惹かれる男はいくらでもいる。
先週、迅は透子を迎えに行こうと車を待ち合わせ場所に向けていた。そこで目に入っていたのはカフェの窓際で男と親しげに話している彼女の姿だった。