結婚したくないはずの俺様社長に、成婚を強行されました
 彼は婚活も結婚もしたくなくて、苦肉の策で透子をその場しのぎの相手にしているだけだ。積極的に会いたいとは思っていないのだけはたしかだ。

 そんなことを考えながらとりあえず【お疲れ様です】と打ち込んで送信する。

 すると、間を置かずに彼から返信が返ってきて、透子は目を瞬かせた。

【初回のデートは、いつ、どこへ行けばいい】

「向こうから誘って来るなんて、ちょっと意外……」

 デートに誘う文面としてはどうかと思うが、どうやら、迅は透子と会う気はあるらしい。もしかしたら母親に突っ込まれたときのために、デートをした実績を作っておきたいのかもしれない。

(えぇと、仮交際の最初のデートだから……)

【最初は昼間のカフェで、二三時間ほどお話して過ごすのが一般的です】

【わかった】

 何回かやりとりしながら、双方の都合のいい日程が決まった。

【詳しい時間と場所はこちらで指定する】

【承知しました。よろしくお願いします】

 やりとりを終えて、ふぅとため息をつく。

(考えてみたら、男性と個人的にメッセージのやり取りをするの、ふたりで会うのもヒロ君以外だと、真壁様が初めてかも)
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