結婚したくないはずの俺様社長に、成婚を強行されました
3.デートで仲を深めましょう
昼休み、オフィスの奥に区切られた従業員用の小さな休憩スペースでコンビニで買ったおにぎりとヨーグルトで昼食を手早く済ませた透子は、水筒に入れてきたルイボスティーを飲みながら、食後のひとときを過ごしていた。

 なにげなくスマートフォンを開き、メッセージをアプリを立ち上げる。そこには昨夜交わした、福岡出張中の迅とのやりとりが並んでいた。

【明日は東京に戻る】
【お疲れ様です。朝早いんですか】
【六時起きだ】
【じゃあ、早めに寝た方がいいですね】
【もう寝るよ。透子も無理をしないように。おやすみ】

 透子が【おやすみなさい】と返したのを最後にやり取りは終わっている。

(うん、なんか交際中のふたりって感じがする)

 透子の顔は自然と綻ぶ。最初のデートから三週間ほど。毎日最低一回と決めているやりとりは途切れたことはく、自分の状況や、相手を気遣う言葉が混じるようになった。最初の業務連絡からは明らかに進化していた。

 デートも重ねていて、彼の夕食に付き合う形で、一週間に一度のペースで会っていた。行き先は毎回、高級レストランだ。透子は腰が引けてしまうが、迅にとってはきっと普通なのだろう。
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