難攻不落な御曹司の独占欲と愛に蕩される
(仮タイトル)一目惚れ
由緒ある西園寺家の令嬢
蝶よ花よと大事にされて、中学、高校と女子校で育ち、男子との接点など、家族や身内、学校の先生ぐらいで、いずれ、親の決めた相手と結婚するのだからと、恋など無縁だと思っていた。

高校を卒業し、社交界へ本格的に出席することが可能となり、麗華の事実上の社交界デビューは、梅雨が入った頃だった。

若い世代を集めた親睦会は、家柄と顔が釣書代わりになる、集団お見合いのようなもの。

皆が、見知った顔同士で群れを作る中、微動だにしない2人の男が目をひいていた。

180センチはあるだろう身長、細身なのに肩幅もありオーダースーツだからわかる筋肉質な体。切れ長の目と、鼻筋の通った高い鼻、少し薄い唇。髪型と年齢差が違うだけでよく似た2人。

誰もが、彼らを遠巻きに見ている。

男性達は憧れや尊敬のような表情で、声をかけれずにいる様子。

女性達は、2人のスタイルと顔の良さに頬を染めている様子。

麗華は兄と2人で、その様子を観察していた。

「お兄様、あの目の引く方達ってどこの家の方?」

「あー、桐谷の御曹司様達だな。麗華、うちとは家格が違うから、近寄るなよ」

「はい、お兄様」

そう言われて、関わる事のない人達だと思っていたのだ。
< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop