私たちの友情は一生不滅!
大阪の空の下と走り出した足取り
「わぁぁぁ、本物のグリコだーーっ!!!」
新大阪駅から地下鉄を乗り継ぎ、道頓堀に降り立った伊奈は、目の前に広がる大都会の景色に目を輝かせた。
見上げれば巨大な看板、あちこちから漂ってくる香ばしいソースの匂い、そして行き交う人々の活気。
どこを切り取っても、いつもの街とは全く違う特別な空気が流れていた。
「すごい人だね! はぐれないように手を繋ごうよ」
和香菜が少し圧倒されたように周りを見回すと、綾里が元気よく腕を組んで引っ張っていく。
「大丈夫大丈夫! 私についてきて!」
七海もスマホで周囲の景色をパシャパシャと動画に収めながら、楽しそうに笑っている。
「ねえ、あっちにすっごい行列のできてるタコ焼き屋さんがあるよ! 行こう行こう!」
旅行のハイテンションと、初めての大阪に対するワクワク感。
その中心にいた伊奈は、胸の高鳴りを抑えきれなくなり、ふと前方の横断歩道を見据えた。
ちょうど向こう側の信号が青に変わる。
信号無視などではない。
ただ、誰よりも早くあの美味しそうなタコ焼き屋さんの近くに行きたくて、みんなより一歩先に、伊奈は軽やかな足取りで横断歩道へと踏み出した。
「あ、伊奈、ちょっと待って……!」
後ろから和香菜の声をかけられた気がした。
だが、伊奈の耳にはその声が心地よい喧騒にかき消されて届かなかった。
トントン、とリズム良く横断歩道を渡りきり、伊奈はくるりと振り返る。
「みんな、早く――」
満面の笑みでそう叫ぼうとした、その瞬間だった。
新大阪駅から地下鉄を乗り継ぎ、道頓堀に降り立った伊奈は、目の前に広がる大都会の景色に目を輝かせた。
見上げれば巨大な看板、あちこちから漂ってくる香ばしいソースの匂い、そして行き交う人々の活気。
どこを切り取っても、いつもの街とは全く違う特別な空気が流れていた。
「すごい人だね! はぐれないように手を繋ごうよ」
和香菜が少し圧倒されたように周りを見回すと、綾里が元気よく腕を組んで引っ張っていく。
「大丈夫大丈夫! 私についてきて!」
七海もスマホで周囲の景色をパシャパシャと動画に収めながら、楽しそうに笑っている。
「ねえ、あっちにすっごい行列のできてるタコ焼き屋さんがあるよ! 行こう行こう!」
旅行のハイテンションと、初めての大阪に対するワクワク感。
その中心にいた伊奈は、胸の高鳴りを抑えきれなくなり、ふと前方の横断歩道を見据えた。
ちょうど向こう側の信号が青に変わる。
信号無視などではない。
ただ、誰よりも早くあの美味しそうなタコ焼き屋さんの近くに行きたくて、みんなより一歩先に、伊奈は軽やかな足取りで横断歩道へと踏み出した。
「あ、伊奈、ちょっと待って……!」
後ろから和香菜の声をかけられた気がした。
だが、伊奈の耳にはその声が心地よい喧騒にかき消されて届かなかった。
トントン、とリズム良く横断歩道を渡りきり、伊奈はくるりと振り返る。
「みんな、早く――」
満面の笑みでそう叫ぼうとした、その瞬間だった。