「エロ教師は私の魅力なんて知らない!!」
         *
そんなこんなで、一緒に暮らすことになった私達。


風呂は覗かれそうになるわ、エロ本は置きっぱなし、そしてさり際にこっそり触ってくるという悪質な変態さ。



だけども、優しいところもあってーー絶対に身体を奪わない事。


それ以上の事はしないって決めている所は、リスペクト。


だけども、他はアウトで。



一ヶ月経ったある日。


臨時講師の元カノさん早風先生と共に、数原と体育の授業をやる事に。



夏場の暑い時期に、体育なんて大嫌い何だけどーー授業だから仕方ないよね。



ボールを早速運んでいると。


「私は大丈夫だ。


君は、彼女がいるんだろ?


身体は平気だ」



と早風先生の声。



数原先生は目を細めて「大丈夫なわけ無いだろ?


お前は、大切な俺の一人なんだから」



と、手を差し伸べて引いた。



この瞬間、何だか私の中で壊れる音がした。




さっきボールを運ぶ、5分前。



私の胸をさり際に触っていたくせにーーー元カノさんには紳士対応する数原が許せなかった。



その夜。


「海音ーーーこっちに座ってくれよ」



と蕩けるような笑みを浮かべてソファーに座っている数原。


「ーー却下します!!」



とそっぽを向いて、数原を無視。



数原はゆっくりとやって来た。



私の洗濯物を畳んでいる背景に回り込んで、私を抱きしめたのだ。



「何よ!!


変態!!」




と、私は数原を突き飛ばしていた。



「おい、おい。


今日はどうした!?


素直じゃないぞ!!」




「そっちこそ……何なのよ!!」



と、啖呵を切った私に対して数原は大きく目を開ける。



「私の事を、大切に思ってないからいつも身体を触るんでしょ!?


だからだーーーだから私を預かったんだよね!!


答えてよ!!」



数原は真剣な目つきで「どうした……落ち着けよ」と。



もう、私はいても立ってもいられずに「もういい!!出ていくから!!」と数原の持っていたエロ本を破って出ていってやった。



これは、八つ当たりだってことを分かってる。



でも、数原の気持ちが分からなかったからこそ……悔しかったんだ。


         *
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