「エロ教師は私の魅力なんて知らない!!」
*
なけなしのへそくりでホテルを点々としていたら、誰もいない廊下を通りかかった時に担任から呼び出された。
「数原くんと、喧嘩してるの?」
ふーんだ!!
仲の良い金髪ホスト風担任なんかに、事情なんて分かるわけないよーだ!!
と、無視を決め込んでいたら、担任は笑った。
「早風先生の件で、何かを勘違いしてるんでしょ?」
「事実です。
していません」
と答えたら「君の知っている事実は、案外遠いのかも」と答えられた。
理由を聞くと、早風先生は一ヶ月前喘息が悪化している事を言われて医者から外出を控えるように言われたらしい。
だが、早風先生は断わってーー命尽きるまで生徒の為に行動したいと名乗り出て先生という夢の職場に転職。
そこで、数原先生と再開したらしい。
「つききっきりで、看病しているだけだって本人言ってたよ」
と、担任がスマホの画像を見せてきた。
それは、ボロボロになったエロ本と段ボール箱。
「これは?」
「数原が僕の家に沢山の成人向けコンテンツ本を持ってきてーーー海音が勘違いしないようにって泣きながら処分するって話てたから証拠に取ったんだ」
「あのおバカ!!」
「でも……つききっきりで早風先生を看病ししてるから。
もしかしたら、惚れ直しちゃうかも」
と言われて、何だかいても立ってもいられずに。
後味が悪いから、すぐさま走り出した私。
「送ってくよ」
と、担任に病院まで送ってもらった。
そして、病院についた時。
数原がいた。
私は、数原の手を引っ張って。
「ごめん……ごめんなさい」
と、謝った。
「ど……どうしたんだよ?」
と、困惑する数原にすべてを話した。
「でも、数原はーーこれからつききっきりで早風先生を看病しないといけないんだよね?」
と、離れる事を決意しようとしたら。
「あぁ、あれか。
実は、早風先生はもう今日で学校の先生を辞めるって。
病気が悪化してーー退職することになっちまったんだ。
だから……その、別れを言いに来ただけだ。
気の毒だよな……でも、俺がその意志を継ぐって話よ」
「そっか……早風先生が。
頑張らないとね」
って、あれ……てことはーーー。
は……はぁ!?
「って、事で仲直りの記念としてエロ本を買いに行こう!!」
「ふ……ふざけないで!!
わたし帰る!!」
と、まだまだ数原に恋する事はまだ先のようです。
聞いてる?
パパ、ママ?
fin


