男女に友情は存在しない。





少し気を抜いたときだった。

急に新くんの声が聞こえて、思わず震えてしまった。






「謝りたくてここに来させてもらった。彼氏さんには拒否されたんだけど…どうしてもって俺がわがまま言って連れた来てもらった。本当に申し訳無かった。ごめん」







私は頷くこともなく、問いかけることもなく、顔を上げることもなかった。




謝られたって、許すはずがない。

今では、別れてよかったと思っている。




それに、彼氏さんって…あれだけ太陽のことを嫌ってたのに一瞬で態度を変えるタイプか。





まぁ新くんらしい。




太陽にこてんぱんに言われたんだろうなというのが想像できた。






目の前にいる。




そう思うだけで怖くて…思わず太陽の手を握ったら握り返してくれて…それだけで、私は救われた気がした。







「帰ります。ありがとうございました」

「次は警察だからな。わかるよな」

「はい、すみません」






太陽の口調が今までにないくらい強くて怖くて…守ってくれる感じがした。





ありがとう。




新くんを連れてきた事に関しては容認できないけど…味方でいてくれてるのは伝わってきて嬉しかった。






< 178 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop