男女に友情は存在しない。
少し気を抜いたときだった。
急に新くんの声が聞こえて、思わず震えてしまった。
「謝りたくてここに来させてもらった。彼氏さんには拒否されたんだけど…どうしてもって俺がわがまま言って連れた来てもらった。本当に申し訳無かった。ごめん」
私は頷くこともなく、問いかけることもなく、顔を上げることもなかった。
謝られたって、許すはずがない。
今では、別れてよかったと思っている。
それに、彼氏さんって…あれだけ太陽のことを嫌ってたのに一瞬で態度を変えるタイプか。
まぁ新くんらしい。
太陽にこてんぱんに言われたんだろうなというのが想像できた。
目の前にいる。
そう思うだけで怖くて…思わず太陽の手を握ったら握り返してくれて…それだけで、私は救われた気がした。
「帰ります。ありがとうございました」
「次は警察だからな。わかるよな」
「はい、すみません」
太陽の口調が今までにないくらい強くて怖くて…守ってくれる感じがした。
ありがとう。
新くんを連れてきた事に関しては容認できないけど…味方でいてくれてるのは伝わってきて嬉しかった。