男女に友情は存在しない。





15時すぎに無事、仕事が終わった。





『これから帰る』と、連絡をすると「今、迎えに行くから待ってて」と連絡がきた。




え、迎えに来てくれるの?

太陽にそんなシステムがあるとは驚きだった。





『嬉しい、待ってる』

「あと5分くらいで着く」






会社の場所を教えたことがないのに、わかるのかなと思って正面の出入り口に立っていた。




多分、迷えば電話は来ると思うけど。

下に降りていれば、その分早く会えるし一石二鳥だね。






そう思いながら待っていたら太陽らしき人がこっちに向かってくる様子が見えた。






でも、隣に誰かがいそう。

ってことは、太陽じゃないってことかな。





ただの先入観で太陽じゃないと認識して、遠くの方を見ていた。





でも、こっちに近づいてくる男の人。



私は少し恐怖を感じながらももう一度、太陽っぽい人に焦点を合わせて見ると太陽だった。




その隣には何故か、新くんがいた。





『は?何で?』




私は、太陽の目が合ったけど…逆方向に向かって歩いた。




何で、新くんがここにいるの?

それに、何で太陽といるの?




疑問しかないし、正直怖くて逃げたかった。

けど、太陽が追いかけてきて腕を掴まれた。







『やだ、無理きもい。』

「梨紗、話聞くだけでいい」

『やなの』







そう言って、

思いっきり太陽の手を振り払ったけど、離れなかった。





それ以降も必死に振り払っていたけど…太陽の力には勝てるはずがなかった。





太陽は、私の扱いが慣れた様子。

けど、今はそれさえもウザくて太陽を叩いて抵抗した。






そんなに人通りは多くないけど…多少は通行人もいて、見るからにただ喧嘩しているカップルだった。






「俺がいるから」

『梨紗の味方じゃなかったの?最悪』

「梨紗が1番わかってるだろ?」

『もう離れて』

「なぁ、落ち着いて話聞けって」

『落ち着いてって落ち着けるわけないじゃん。馬鹿なの?昨日も、あれだけ話してたのに?』






もう、私は号泣。

何も、頭に入ってこないくらいパニックってた。





もう抵抗する力さえなくなってしまって、その場でしゃがんで俯いていた。






もうあの方は帰ればいいのに。

顔も見たく無ければ、声だって聞きたくない。





顔を挙げられないままだったけど、太陽とは手を繋いでいて少しずつ落ち着きを取り戻していた。








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