男と女に友情は存在しない。
沙良に話を聞いてもらったり、優しい会社の先輩に聞いてもらったりしていた。
辞めるもんか!と負けず嫌いを発揮しても、それでも落ち込む日はある。
私だって人間だもん。
家に帰って泣くこともあった。
そんな中、ずっと話を聞いてくれたり…気晴らしにお出かけに誘ってくれたり、支えてくれていた先輩がいた。
先輩は違う部署で働いているけど、お局先輩とも働いたことがあるから話すと共感してくれて…楽だった。
2人で会う事もあるし、仕事仲間と集まる事もある。
その時によって違うけど、2人でご飯に行った帰りに「梨紗と付き合いたい」と言ってくれた。
最近は、好きでいてくれてるのかなと感じる事もあったから…特に驚く話ではなくて、私も素直に受け止めた。
『よろしくお願いします』
「やっと言えた〜ありがとう」
『こちらこそ、いつもありがとうございます』
「梨紗、敬語やめて」
と、
言われて早々『はい!』と返事をしていて笑われた。
先輩だから、ずっと敬語で話していたし…敬語で話していた方が落ち着くけど、彼氏となれば敬語はなくないとね。
出来るかな。
なんとか、頑張ってみます。
『今日からよろしく…おね、よろしく。』
「かわいいな梨紗」
『先輩じゃなくて、なんて呼べばいい?』
「新(あらた)でいいよ」
『無理無理。あらたくんって呼んでもいい?』
「いいよ!」
『ありがとう』
いつも先輩と呼んでいたから違和感たっぷりだけど…今日から彼氏だって。
新くんがいなかったら今の自分はいないと思う。
新くんが支えてくれたみたいに私も支えられたらいいな。