男と女に友情は存在しない。





悲しみに浸っているけど、新くんには関係ない話だから迷惑をかけないように朝の時間を過ごしていた。






とりあえず、仕事に行く。

今はそれを目標にメイクしたり…着替えたりしていた。




洗面所で最後の身支度をしていると、新くんが来て急に抱きしめられた。






『どうした』

「梨紗のこと、支えたいから何でも言ってね」

『ありがとう』と言って、私も抱きしめた。






なんか、新くんも感じていたのかな。

いつも通りを保っていたつもりけど…保てていなかったのかも。







いつも新くんとは出発する時間が違うけど、今日は珍しく私に合わせて家を出てくれた。




途中、何を話していいのかわからなかった。

今日は、1人の方が良かったかも。




私も考えないようにするのが必死すぎて…それが、伝わっていたのかもしれない。






駅までずっと手を繋いでいてくれた。




『また連絡するね』

と、言って駅のホームで新くんとバイバイした。





どんなに落ち込んでいても、いつも通り時間は進む。



残酷だった。



いつも通り出来ていたかはわからないけど…必死に仕事はやろうと努力はしていた。




けど、どこか上の空だったみたい。




隣のデスクに座っていた後輩に「体調悪いですか?」と聞かれたほどだった。






今日は一段と時間が遅く感じた。




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