桃と伊吹の、ドキドキ♥️ナゾトキFile
【ナゾトキ】
「前も言ったけどさー、アタシたち、つきあい長いんだから、そのくらいのことすぐわかるよ」
「え、どうしてわかるの?」
「種明かしするとね、あんた、いろいろと、顔や行動に出やすいタイプだよ。今日なんか、目の下にクマができてて、なんかソワソワしてるし」
「でも、それだけじゃ、悪夢だとは……」
「種明かしをもう一つ。小学校の時にもあったよ、『夢の中で一晩中ゾンビに追っかけられた』って言ってた。今朝の桃。あの時と様子がおんなじ」
「……」
「で、どんな夢見たの?」
「……私、いい気になって、ある人を犯人呼ばわりして……それっきり」
夢の中では、昔起きてしまったこと、いや、起こしてしまったことが再現されていた。
ある場面は鮮明に。ある場面はぼんやりと。
「あー、あの時のことね」
「そうか、タマもいたんだよね。でも小三の頃なのに、よく覚えてたね……ということは私、よっぽどひどかったんだよね……」
「いや、そういう訳じゃなくて、たまたまよ……そうか……桃さあ、『生徒会兼ミステリー部』に入るんでしょ? それと夢が関係してるんじゃない?」
「正式に入るのは生徒総会で承認されてからだけど……でも、どうしてそう思うの?」
「……いや……何となく」
「いや、何となく」は、タマが何か言いたいことがある時のお茶の濁し方。それがちょっと気になる。
「確かに、現実の事件の謎解きをするのって、怖いなって思ってる」
伊吹君というエサに釣られて二つ返事でOKしてしまったけど、ちょっと後悔している。
「不思議ね、あんた小説書くのは平気なくせにね」
私がネットに推理小説を投稿しているのはタマにはとっくにバレている。
言われてみれば、確かにそうだ。ミステリーを書くこと自体は怖いと思わない。
「まあそうだよね、リアルだと、いろいろあるものね」
「いろいろって?」
「……いや……何となく」
またごまかされた……
「桃、あまり無理しちゃだめよ」
「わかった……というか、タマ、あなたも生徒会兼ミステリー部に入ってくれると心強いんだけど?」
「いやアタシはいいよ。ブラバン部に入るって決めてるし」
「そうだね、小学校の高学年からマーチングでクラリネットやってるものね……じゃあ、ブラバン頑張って」
「でも、困ったら何でも相談してよ。応援してるからさ、生徒会兼ミステリー部の活動と……あと、伊吹君との恋もね!」
「だーかーら! そっちの方は、温かく静かに見守ってってば!」
「前も言ったけどさー、アタシたち、つきあい長いんだから、そのくらいのことすぐわかるよ」
「え、どうしてわかるの?」
「種明かしするとね、あんた、いろいろと、顔や行動に出やすいタイプだよ。今日なんか、目の下にクマができてて、なんかソワソワしてるし」
「でも、それだけじゃ、悪夢だとは……」
「種明かしをもう一つ。小学校の時にもあったよ、『夢の中で一晩中ゾンビに追っかけられた』って言ってた。今朝の桃。あの時と様子がおんなじ」
「……」
「で、どんな夢見たの?」
「……私、いい気になって、ある人を犯人呼ばわりして……それっきり」
夢の中では、昔起きてしまったこと、いや、起こしてしまったことが再現されていた。
ある場面は鮮明に。ある場面はぼんやりと。
「あー、あの時のことね」
「そうか、タマもいたんだよね。でも小三の頃なのに、よく覚えてたね……ということは私、よっぽどひどかったんだよね……」
「いや、そういう訳じゃなくて、たまたまよ……そうか……桃さあ、『生徒会兼ミステリー部』に入るんでしょ? それと夢が関係してるんじゃない?」
「正式に入るのは生徒総会で承認されてからだけど……でも、どうしてそう思うの?」
「……いや……何となく」
「いや、何となく」は、タマが何か言いたいことがある時のお茶の濁し方。それがちょっと気になる。
「確かに、現実の事件の謎解きをするのって、怖いなって思ってる」
伊吹君というエサに釣られて二つ返事でOKしてしまったけど、ちょっと後悔している。
「不思議ね、あんた小説書くのは平気なくせにね」
私がネットに推理小説を投稿しているのはタマにはとっくにバレている。
言われてみれば、確かにそうだ。ミステリーを書くこと自体は怖いと思わない。
「まあそうだよね、リアルだと、いろいろあるものね」
「いろいろって?」
「……いや……何となく」
またごまかされた……
「桃、あまり無理しちゃだめよ」
「わかった……というか、タマ、あなたも生徒会兼ミステリー部に入ってくれると心強いんだけど?」
「いやアタシはいいよ。ブラバン部に入るって決めてるし」
「そうだね、小学校の高学年からマーチングでクラリネットやってるものね……じゃあ、ブラバン頑張って」
「でも、困ったら何でも相談してよ。応援してるからさ、生徒会兼ミステリー部の活動と……あと、伊吹君との恋もね!」
「だーかーら! そっちの方は、温かく静かに見守ってってば!」