この恋、上方修正銘柄です!
放課後。校門の前で待っている錦の元に、佐藤が息を切らせて駆けて来た。
「お待たせ!ごめん、待った?」
「ううん、大丈夫……」
と答えた錦の後ろに控える二人組。
「俺らもちょうど今来たとこ」
「オッス、元気してた?」
「ご、ごめんなさい!どうしても一緒に行きたいって言うから……」
「全然いいよ。九条君も小川さんも、久しぶり」
にこにこ笑う佐藤に気付かれないよう、声を潜めて。
「ついて来ないでって言ったのに!」
「こっそりじゃなくて堂々とついて来てるんやし、良くない?」
「ウチらのことは空気くらいに思っててくれれば良いからさ!」
そういう問題ではない。が、この二人に何を言っても無駄なのも分かっている。
「小川さんたちも何か探してるの?」
「……確かに。せっかくだから数学のなんか買っとく?範囲広すぎて、ぶっちゃけどこから手つければいいか分かんないんだよね」
「なら青チャートとか。とりあえず例題だけでも一周すると良いかも」
「なるほどー!さっすが佐藤、頼りになる!」
「俺は、やる気を探し中」
「参考書に挟まってるかもよ?このメンバーで揃うの、ライダー展以来だよね。なんかテンションあがるぅー!」
「ささ、ほんなら早速遊びに行くで。レッツらゴー!」
「本屋です!」
錦は頭を抱えた。