ひとりぼっちの上司と私

「あ、ヤスダさんから……」

【イザナミさんから、本日欠席するとのメッセージを受け取りました。彼女がいないとなると、ユリコさんは知らない男とふたりで会うことになってしまいます。さすがにそれは不安だと思いますので、今日のオフ会は別日に延期しましょう。つきましては、ユリコさんが予約してくださった店の連絡先をご教示願えますか? 自分からキャンセルの連絡を入れておきますので――】

 丁寧なメッセージはまだ続いていたが、私は思わずふっと笑ってしまった。

 こんな時でも、ヤスダさんはヤスダさんなんだな。女性とふたりきりだからなにかしようだなんて、彼に限って思うはずがない。

 ゲームを通してしか喋ったことがないのに、私はヤスダさんという人を深く信頼していた。

 先にイザナミさんへ体調を気遣うメッセージを送った後、ヤスダさんへの返信メッセージを作成する。

【ヤスダさんさえよければ、予定通りのお店でお食事しませんか? オフ会のためにいつもより頑張って仕事を早く終わらせたせいか、今、尋常じゃないくらいお腹がすいてて。しかも、朝からずっとお寿司の気分なんです】

 メッセージを送信すると、とりあえず駅前の待ち合わせ場所に向かって歩きだす。

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