夏のせいにして

「ん?どしたの?帰る?」


ソファーから立ち上がった陸斗を見て私は問いかける


『ああ、そろそろお前んとこのかーちゃんも帰ってくるだろ』


時計見上げるともうそんな時間か、と驚いた


一瞬だなぁ、話してると


「また食べにおいでよ、海ちゃんも連れてさ」



『そうだな、海にも言っとくわ』


そう言い残すと陸は帰っていった



1人の家に訪れる静寂


昔から苦手だった


静かな空間とか無音とか



1人を突きつけられる感じ


今でこそ1人で時間も潰せるし、やることもある


けれど子供の頃は寂しくて仕方なかった



今日はなんかちょっと寂しいな


昔の話いっぱいしたからかな



私はただ付いているだけのテレビを眺めながら色んなことを思い返していた
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