夏のせいにして

ホームルームも終わり帰り支度をしていると瞳の声がした


『陽〜ちょっと先降りてて!』


「わかったー早くしてよねー!」


どっか行くのかな?珍しい


私たちの教室の階は4階だから登るのも降りるのも一苦労だ


私は言われた通り昇降口の外にあるベンチに腰掛けて、瞳を待つことにした



昇降口から出てくる人達をぼんやり眺めていた


ひとりで帰る人、友達と騒ぎながら帰る人、彼氏彼女と帰る人


みんな楽しそうだな



あ、美姫ちゃんだ



美姫ちゃんも私を認識したようで近づいてきた



『あの、、、清水先輩ですよね?』



「ああ、うん、そうだよ!」



早く瞳来てよ〜と願いながら私はできる限りの愛想を出した


『陸斗先輩の何なんですか?』


耳を疑った


突然の低い声


美姫ちゃんの声?


「え、、、幼なじみだよ、昔から両親同士仲も良くて」


『なぁ〜んだ!そうだったんですね!わたしぃ陸斗先輩の事好きなんですよぉ、応援してくれますかぁ?』



な、、、、何この子、、、


「うん、、頑張ってね」


圧倒されて頑張ってねと言ってしまった



『じゃあ〜今日から美姫と先輩もオトモダチって事で!よろしくお願いしますぅ〜!』



私は苦笑いを浮かべながら、去っていく美姫ちゃんの背中を見ていた


こ、、、こわかった、、


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