この度、俺様パイロットとご成婚しました。
店を出たあとセントラルパークに向かう途中にあったコーヒースタンドであたたかいカフェオレも買って準備万端だ。
ランチタイムのセントラルパーク内には、鈴菜たちと似たような人が大勢いた。
なんとか空いているベンチを見つけると、さっそくベーグルの入った紙袋を開ける。
「これ。大好きな海外ドラマで出てきて、ずっと食べてみたかったんです!」
ついこの間までマンハッタンを舞台としたリーガルドラマにハマり、仕事は終わり帰宅してから毎日のように見ていた。
ヒロインが朝屋台で購入したベーグルを食べていて、密かに憧れていたのだ。
ふたつにカットされた断面を見るだけでワクワクしてくる。
鈴菜は具沢山のベーグルにパクリとかぶりついた。
「美味しいっ!」
ベーグルはもちもちふわふわで、サーモンも新鮮でソースと野菜との相性もよかった。
「航輝さんも食べてください!」
「そうだな」
嬉しそうな鈴菜の様子を眺めていた航輝は声をあげて笑うと、ローストビーフのベーグルを頬張った。