こちら、溺愛ミステリー部!②〜謎解きはもっと、甘くなる〜
「こ、これでいいかなっ…!」

わたしが着たのは、おしゃれな肩出しのワンピース。

うん、暑いから、これぐらいで良いよねっ…。

ーガチャッ!

楽しみだな〜。駅前集合だから…あと10分ぐらいで着くかなっ…。

今日上映されるのは…動物たちのお話だっけ…。

ワンちゃんが最終的に死んじゃう、とても悲しいストーリーだった気がする…。

もごもごとそんなことを考えていた時だった。

「ーおっ、可愛い子いんじゃん」

へ?

か、可愛い子って……わたしのこと、ですか?

いや…そんなわけない。わたし、可愛くないもん。

きっと違う美少女さんだよ。うん。

「ようよう。ちょっと一緒に遊ばないー?」

ひゃあっ…わたしのこと?!

これってもしや…ナンパ、ですか…?

は、初めてされた…。

ふと、手を掴まれた。

へ…?な、なにするつもり…。

「ーーおい、その汚い手を離せ」

びくっとしていたら。

そんな声がした。

君はいつもわたしをすくってくれる。

「ひっ!」

ナンパ人は颯爽と逃げて行った。

「大丈夫?凛花。遅れてごめん」

申し訳なさそうに言う響くん。

「だ、大丈夫!」

わたしは元気だよ、と表す。

申し訳ない表情をしている響くんに、こっちも申し訳なくなってしまった。



< 11 / 15 >

この作品をシェア

pagetop