灰色の日々に、君が灯した甘い色
最近知った若者言葉を思い出して呪文のように唱えていたら、突然、年配の男性に声をかけられた。
「あのぉ、近くのお寿司屋さんってどこですかねぇ?」
「は、はい!」
「推し屋……じゃなくって、お寿司屋さんですね!?」
ちょっと冷や汗をかきながら、あちこち指を差しながら説明する私。
男性はようやく行き方が分かったようで、何度も頭を下げて去っていく。
なぜか昔から、私はよく人に道を尋ねられる。
隙があるのか、それとも害がなさそうに見えるのか。
白でも黒でもない、中途半端な色をしているのが関係するのかな。
男性が無事に道の角を曲がるまで、そっと見届ける。
(……彼だったら)
(道じゃなくて、連絡先を聞かれちゃうんだろうな)
同僚が彼を見つけて騒ぎ出すのも、時間の問題かもしれない。
そう思うと、胸の奥がチリリと焼けるように痛んだ。
「あのぉ、近くのお寿司屋さんってどこですかねぇ?」
「は、はい!」
「推し屋……じゃなくって、お寿司屋さんですね!?」
ちょっと冷や汗をかきながら、あちこち指を差しながら説明する私。
男性はようやく行き方が分かったようで、何度も頭を下げて去っていく。
なぜか昔から、私はよく人に道を尋ねられる。
隙があるのか、それとも害がなさそうに見えるのか。
白でも黒でもない、中途半端な色をしているのが関係するのかな。
男性が無事に道の角を曲がるまで、そっと見届ける。
(……彼だったら)
(道じゃなくて、連絡先を聞かれちゃうんだろうな)
同僚が彼を見つけて騒ぎ出すのも、時間の問題かもしれない。
そう思うと、胸の奥がチリリと焼けるように痛んだ。


