財界の暴君に契約妻として囲われました ~初恋を拗らせた大富豪に、一途に愛されています~
片桐くんは、指先をくいくいっと折り曲げ、部屋の隅にいるスタッフを呼ぶ。
十数秒前に選んだアイテム一式を指差し、「終わったら、呼んでくれ」とだけ言い残し、部屋を出ていった。
取り残された私の前に満面の笑みを浮かべるスタッフがやってきて、「どうぞ、こちらへ」と部屋の奥へと案内される。
部屋の中にはプロのヘアメイクスタッフが待機していた。
促された椅子に座った瞬間、左右からスタッフが近づいてきて、物凄い速さでヘアメイクが施されていく。
今朝、ちゃんと自分でメイクしたはずなんだけど、そんなものはメイクのうちに入らないとでもいうようなプロの技の凄さに、圧倒されてしまった。
さらに横から別のスタッフが声をかけきて、手足の爪に、ネイルを施していく。
ああ、どこぞの王国の王女になった気分。
どこからともなく漂ってくる甘い花の香りに癒やされ、瞼が重たくなっていった。
「失礼いたします。お召し物の着替えをお願いいたします」
スタッフの声に反応するように目を開けると、どこにでもいるような平凡な私が、いつの間にか、お姫様へと変身していた。
髪は緩く巻かれ、上品に纏め上げられていて、メイクは優しい雰囲気に仕上げられている。
淡いピンク色のチークがのせられていて、自分では選ばない色合いに、思わずドキッとしてしまった。
指先には桜色のネイルが施され、小さなパールがあしらわれている。
「こちらにお召し替えくださいませ」
十数秒前に選んだアイテム一式を指差し、「終わったら、呼んでくれ」とだけ言い残し、部屋を出ていった。
取り残された私の前に満面の笑みを浮かべるスタッフがやってきて、「どうぞ、こちらへ」と部屋の奥へと案内される。
部屋の中にはプロのヘアメイクスタッフが待機していた。
促された椅子に座った瞬間、左右からスタッフが近づいてきて、物凄い速さでヘアメイクが施されていく。
今朝、ちゃんと自分でメイクしたはずなんだけど、そんなものはメイクのうちに入らないとでもいうようなプロの技の凄さに、圧倒されてしまった。
さらに横から別のスタッフが声をかけきて、手足の爪に、ネイルを施していく。
ああ、どこぞの王国の王女になった気分。
どこからともなく漂ってくる甘い花の香りに癒やされ、瞼が重たくなっていった。
「失礼いたします。お召し物の着替えをお願いいたします」
スタッフの声に反応するように目を開けると、どこにでもいるような平凡な私が、いつの間にか、お姫様へと変身していた。
髪は緩く巻かれ、上品に纏め上げられていて、メイクは優しい雰囲気に仕上げられている。
淡いピンク色のチークがのせられていて、自分では選ばない色合いに、思わずドキッとしてしまった。
指先には桜色のネイルが施され、小さなパールがあしらわれている。
「こちらにお召し替えくださいませ」