10歳下のキミに初めて恋をした

あとがき~それぞれの目線で~

麗奈目線:10年分のタイムラグを越えて

まさか、あの時膝に絆創膏を貼ってあげた小さな泣き虫が、日本の頂点を極めるような大スターになって帰ってくるなんて、十年前の私は想像もしませんでした。「お姉ちゃん」という仮面をかぶって、膨らんでいく恋心を必死に押し殺していたあの頃の私に教えてあげたい。「大丈夫、あの時の恋は間違いじゃなかったよ」って。十年の歳月は、私たちから「親戚」という距離感を少しだけ遠ざけ、代わりに大人の対等な関係をくれました。世間から見れば、人気俳優と一般女性の危うい秘密の恋かもしれないけれど――今はもう、彼の大きな腕に包まれながら、あの日の続きを思いっきり甘えています。これからはもう、隠さずにちゃんと「好き」って伝えられるから。






健太目線:ずっと、君のいちばんになりたくて

「大きくなったらお嫁さんにしてあげる」――あの頃、本気でそう言っては麗奈ちゃんを困らせていた僕。子供だった僕がいつしか「守る側」になりたくて、世界でいちばん眩しい場所を目指した理由は、いつだって一つだけでした。テレビの画面越しに、遠く離れた麗奈ちゃんに届くように名前を呼ばれなくても、僕の心の中のセンターはいつだって麗奈ちゃんだった。「子供扱いしないでよ」って、やっとの思いで大人になって、あの日の続きをこうして伝えられた。もう逃がさないし、泣かせない。これからはもう「お姉ちゃん」じゃなくて、僕のたった一人の愛してる女性として、一生大切にします。だから、これからも見守ってください。






作者(私)目線:日常のきらめきを物語にする魔法

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!
この物語の裏側を少しだけお話しすると、実は今回の執筆のきっかけは、私の愛しいいとこに対するちょっとした妄想から始まったんです。今回は「私の愛しのKちゃん(10歳年下のいとこ。※同性)を好きになったら……?」そんな日常のふとした一コマから妄想の翼を広げ、甘くて切ない「もしもの世界」を描いてみました。
日々の中で起こるリアルな感情の揺れ動きや、誰もが一度は胸を焦がすようなシチュエーションを、物語のなかにめいっぱい詰め込むのが私の密かな楽しみです。今回の麗奈と健太の10年越しの恋も、現実では少しハードルが高いかもしれませんが、小説の世界だからこそ、甘さも切なさも限界までドラマチックに膨らませてみました。
日常の小さなワンシーンが、こんな風にドラマのような大恋愛に変わっていく。
――そんな妄想の楽しさが、この作品を通して皆さんの心にも届いていたらうれしいです。
また次の物語の扉の前で、お会いしましょう!
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