幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編.モデルのお仕事と翔
「わぁ、凄い!。恋、綺麗に写ってる!」
放課後。
恋と理央と宗介と美風と新聞部の2人は、学校の帰り、待ち合わせて本屋に居た。
華やかな表紙の並ぶ本屋の棚の前、理央の持っている雑誌『coco.』の表紙では、白いフリルのワンピースを着た恋が澄んだ瞳で真正面を見据えている。
「さすが姫。写り良いわね。麻痺してるけど、どう考えても異常美よ。」
伊鞠が言って、平積みされて並んでいる雑誌の表紙を撫でた。
「モデルってどうやってするの?」
「駅からロケバス乗って、バスの中で着替えて、街で写真撮って」
「へええ。凄いね。中も恋の写真だらけ。可っ愛い洋服着て写ってるね」
恋の説明を聞きながら、理央が雑誌のページを捲った。
雑誌の中には、青い上下を着た恋や、白いバルーンスカートにグレーのノンスリーブを合わせた恋など、洋服のブランドや値段と一緒に恋が写っている。
「あ、こっちは律ちゃんだ」
理央は男性向けのファッションのページに律を見つけ、指さして笑った。
「律ちゃんのアップも綺麗だねえ」
「三角関係に突如現れた新星も、モデルさんなのよね」
「あれ、これ樋山くんじゃない?」
理央は小綺麗な一般人達のコーデの特集に一際目を引く美貌の美風を見つけて、恋に見せた。
「僕、撮影許可してない。この間新田さんと行った時、無理矢理撮られたのは覚えてるけど。やっぱり使われてた。あーあ。」
雑誌に目をやった美風がうんざりした顔で言った。
「こっちは宗介だ」
「はあ?」
美風と同じコーナーに、お洒落というよりはシンプルな格好をした宗介を見つけて、恋が言うと、宗介は雑誌を受け取って、まじまじと眺めた。
「ファッションなんか興味ないし洒落ても居ないのに、なんで僕を使うんだ」
「顔だよ。イケメンだからだよ。」
「使うなって言ったのに謝礼があったからおかしいとは思ってた。僕は雑誌なんか写りたくないのに。」
「まあまあそう言わないで。」
憤慨している宗介を宥めながら、新聞部は雑誌を捲った。
「そういえば、新田さんがモデルを務める『coco.』、新しい男女向けのブランドが出来るのよね」
「あ、はい。」
恋が応えると、理央が言った。
「知ってる知ってる!。『Mint』でしょ?」
「そうそれそれ。ブランドイメージに、新田さんと、新星と、後もう一人男の子を起用するって言う話だけど」
「律ちゃんは知ってるけど、もう一人、もう会った事ある?恋。」
恋がない、と答えると、伊鞠が言った。
「確かモデルさんでもあり俳優……タレントさんだったと思ったけど。」
「多分超イケメンだよ。だってこの雑誌、律ちゃんとか恋とか異常美形しか使わない事で有名だから。恋楽しみにしておくと良いよ。」
恋が応える前に、美風が雑誌を取ると、レジで1冊『coco.』を購入した。