2回目の高校生活、男子だらけのサッカー部で溺愛されてます。
本人に言えよっ!
直接!
私はサッカー自体はよく分からないから、どの練習が何に効いてるとかは知らない。
それを横目に、大里くんに一流のマネージャになるためにしごかれていた。
「ほら、休憩時間」
大里くんに促されて、タオルとスポドリを渡す準備をする。
「お疲れ様です!お疲れ様です!どうぞっ、お疲れ様です!」
と、続々とやってくる部員たちに、まごつかないように急いで渡していく。
「女の子が作ったスポドリうめぇ…!」
「大里くんが作った方が美味しいと思いますけど…」
「いやいや、ほんとほんと」
「僕の立場無くなるんですけど。辞めていいですか」
「それは困る、主に狼谷ちゃんが困る。ぐるぐるばったんしちゃうから」
なんて話していると、諒弥がチラチラこちらを見ていることに気付く。
「諒弥なにー?」
「…マネージャも、水分補給忘れんなよ」
「え…ああ、うっす!」
私は自分の水筒のお茶を飲んだ。
「そこ何の知り合い?」
「去年落単した必履修の授業で同じクラス」
「あー、そういう感じ。んで先輩とも呼ばれず、と」
「うるせぇ」
「諒弥先輩っ」
「…諒弥でいいよ」
諒弥の耳が赤くなったのが見えた。