【恋愛×サスペンスホラー】イケメン年下後輩くんは、私の耳を溺愛する
「先輩、ピアス開けるって本当ですか?」
会社の飲み会で、隣の席に移動してきた後輩の伊原くんに聞かれた。三つ下の彼には私が指導係になって以来ずっとなつかれている。童顔でかわいくて癒しの存在だ。
「まだ考え中。肩こりのツボに開けるといいって聞いたんだけど。二十九にもなってから開けるなんて変かな」
「変って言うか、嫌です。やめてください。ずっと先輩の耳のファンなんです。綺麗でいいなって。俺が言うんだから間違いないです」
「出た、伊原の耳フェチ」
正面の同僚に笑われ、ほろ酔いの伊原くんは口を尖らせた。
私の耳をほめるのなんて彼くらいだ。正直言って嬉しい。
けど。
「今は耳の話題はやめたほうがいいかも」
「先週起きた耳フェチ連続殺人事件ですね。十年ぶりに現れたって」
伊原くんは不機嫌そうに返す。
「当時も若い女性ばっかり殺されて耳が切り取られたらしいな」
同僚が眉をひそめた。
外耳切断連続殺人事件って名前がついているけど、世間では耳フェチ連続殺人事件と言われている。
「あの頃、耳を隠す髪型が流行ったんだよね。早く捕まってほしいなあ」
ファッション誌ではロングヘアの特集があったり、子供たちには耳を隠す帽子が流行ったりした。
「ほんとですよ。耳フェチの風上にも置けない!」
伊原くんが怒っていて、私はつい笑ってしまった。
会社の飲み会で、隣の席に移動してきた後輩の伊原くんに聞かれた。三つ下の彼には私が指導係になって以来ずっとなつかれている。童顔でかわいくて癒しの存在だ。
「まだ考え中。肩こりのツボに開けるといいって聞いたんだけど。二十九にもなってから開けるなんて変かな」
「変って言うか、嫌です。やめてください。ずっと先輩の耳のファンなんです。綺麗でいいなって。俺が言うんだから間違いないです」
「出た、伊原の耳フェチ」
正面の同僚に笑われ、ほろ酔いの伊原くんは口を尖らせた。
私の耳をほめるのなんて彼くらいだ。正直言って嬉しい。
けど。
「今は耳の話題はやめたほうがいいかも」
「先週起きた耳フェチ連続殺人事件ですね。十年ぶりに現れたって」
伊原くんは不機嫌そうに返す。
「当時も若い女性ばっかり殺されて耳が切り取られたらしいな」
同僚が眉をひそめた。
外耳切断連続殺人事件って名前がついているけど、世間では耳フェチ連続殺人事件と言われている。
「あの頃、耳を隠す髪型が流行ったんだよね。早く捕まってほしいなあ」
ファッション誌ではロングヘアの特集があったり、子供たちには耳を隠す帽子が流行ったりした。
「ほんとですよ。耳フェチの風上にも置けない!」
伊原くんが怒っていて、私はつい笑ってしまった。