【恋愛×サスペンスホラー】イケメン年下後輩くんは、私の耳を溺愛する
「美しい耳をほかの男に取られるなんて、ありえないんだよ」
 彼は笑顔だが、目が据わっていて怖い。

「俺だけのものにしたい……そう思ってなにが悪い?」
「いや、やめて……」

「逃げるなんて許さない。今まで見た中で一番美しいんだ。堪能させて」
 抵抗もむなしく押さえつけられ、耳にキスをされる。

「おとなしい後輩のふりするのも大変だったんだよ。これからはずっと、俺だけのものだ」

 そっとささやかれ、ただただ私は震える。
 そのとき。

 パアアアア!

 車のクラクションが鳴り、私と彼はそちらを見た。

 数台の車が現れ、私たちの前で止まる。
 中からは数人の男性が飛び出した。

「伊原斗真だな。動くな!」
 男性たちは斗真くんを取り囲み、私から引きはがす。

「やめろ、離せ! なんだよ!」
「警察だ」
 スーツの男性が警察手帳を斗真くんに見せる。

 私は愕然とした。
 この人、私の後をつけていた人だ!

「離せよ!」
 斗真くんは暴れるが、がたいのいい人たちにつかまれていて、逃れられないようだ。
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