【恋愛×サスペンスホラー】イケメン年下後輩くんは、私の耳を溺愛する
「ご無事ですか」
 スーツの男性に聞かれ、私は頷いて立ち上がった。

「救出が遅くなり、申し訳ない。途中で見失ってしまって」
 彼は申し訳なさそうに頭を下げる。

「……警察官なんですか?」
「いわゆる刑事ですよ」

 彼は私にも警察手帳を見せてくれた。邑野康史(むらの やすふみ)と書かれており、彼と同じ顔の写真があった。

 家の中に入っていた警察官が出てきて叫ぶ。
「邑野さん、本棚の裏に女性の頭部が!」

「やめろ、さわるな! せっかく手に入れた本物だぞ!」

 怒り狂う斗真くんに、私はへなへなと座り込んだ。
 やっぱり本物だったんだ……。

「大丈夫ですか!?」
「はい……」
 彼は膝をついて座り込み、私の顔を見る。

「とりあえず、車へ。病院へ行きましょう」
 彼に支えられ、私は彼の乗ってきた車……覆面パトカーの後部座席に乗った。



 病院への道すがら、私は彼から事情を聞いた。

「彼は捜査対象だったのですよ。外耳切断連続殺人事件はご存じで?」
「はい……もしかして彼が?」
「そう思っています」

 彼の肯定で、目の前が真っ暗になった。
 瓶の中の人たちは被害者なんだろう。
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