甘い初恋を、もう一度。
side綾人

…俺は、するどい視線に目を向けた。

たしか、名前は…。

夢乃 莉奈…。

俺は知っていた。

夢乃は、もともと華恋と小学校が同じだったと聞いた。

夢乃は目立たないタイプで、みんなからいじめられていたキャラだと言うことをー。

俺はずっと夢乃と華恋の仲をめちゃくちゃ、と言っても良いほど警戒している。

なぜなら…もう夢乃の意図がわかっているから。

…どうせ、俺の顔目当てだろ。

……俺が華恋と話している時にじろじろ睨んでくると分かっているから、もうわかりやすい。

…だから嫌なんだ、女は。

女なんかうるさいやつだとそう思っていた、けれど、違かった。

**

華恋と俺は、昔会っていた。

というか、華恋は覚えてないだけで親戚だった。

『ふふふっ、綾くん、楽しいねっ…!』

にっこりと幼い顔でそう笑う華恋は死ぬほど可愛かった

俺はお人よしで、優しい華恋が好きだった。

…華恋は気づいてないだろうけど。

華恋、俺はずっと好きだったから。

10年間、片思いしていた。

俺はそんなことを考えながらそっと華恋を見た。





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