甘い初恋を、もう一度。

今は放課後。

莉奈ちゃんは…新しい友達がすぐにできて、仲良くしていた。

ー"さみしい"

わたしは心の中でそう感じてしまった。

なんでだろ…ずっと莉奈ちゃんと仲良くしてきたから、余計にかな…?

莉奈ちゃんのこと…ずっと友達として大好きだったから

わたしはカバンの中を整理して、教室を出る。

靴を履いている時、なぜか涙が出てきてしまった。

「あれ…なんでだろ…」

わたしはごしごしと腕で、涙をこする。

「あれ?あの時の!華恋ちゃん」

え…?

「あ…城島くん…。」

「どうしたの?泣いてる?」

顔をじいっとみつめられて、うつむく。

「いや…これはなんでもないです」

首をふって、そう答える。

クラスで孤立した、なんて恥ずかしすぎて、知られたくないっ…。

「そんなわけないじゃーん」

「…ただの、あくびです。」

ごまかせたかな、と思っても、うまくいかなくて。

「…ちょっと、嫌なことを思い出しちゃっただけです」

そういうと、もう城島くんは追求してこなくなった。

「…そっか。そーゆー時もあるよね」

「はい…」

なんか、暗い雰囲気になっちゃった…わたしのせいで。

< 29 / 101 >

この作品をシェア

pagetop