甘い初恋を、もう一度。
帰ってきた莉奈ちゃんは、ボロボロだった。

手、首、足にも跡がある…。

「り、莉奈ちゃん、大丈夫?蚊に刺されちゃったの?」

「うん大丈夫。跡…見えちゃった?これ、蚊に刺されじゃないんだよ」

「えええ…そうなの?」

「フフフ…そんなことも知らないとは、ファーストキスもまだまだね」

意味深に笑う莉奈ちゃんに、?マークが隠せない。 

ファ、ファーストキスッ…。

「え、えと…」

「きゃあ〜!!」 

わたしの戸惑いの一言は、周りからのざわめきによってかき消された。

わわっ…どうしたんだろう…。

わたしは悲鳴の原因の視線をたどる…。

「…あ」

綾人、さんっ…。

わたしと目があったけど、目をそらされて、胸がちくりと痛む。

そうだよね…わたしのことなんて、どうでもいいもんね…。

わたしは思わず俯いた。

「華恋ちゃん…。」

「だ、大丈夫!ごめんねっ」

元気だよとわかるように、ガッツポーズをとる。

「本当に…?無理しないでね」

ふふふっ…莉奈ちゃんはやっぱり優しいなっ…。

「うん!ありがとっ…!」

わたしは親友に対して、最高の笑みをうかべた。

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