甘い初恋を、もう一度。
「華恋ちゃんごめん!海と帰らなきゃいけないの!」

ぱんっと目の前で手を重ね合わせた莉奈ちゃん。

「うん!わたしは大丈夫っ。気をつけてね!」

「ありがと〜。わたしの天使っ。」

バイバ〜イと手を振って、カバンを持ちながら一年S組を出た莉奈ちゃん。

はぁ…わたしはどうしよう。

「綾人、さん…」

会いたいよ、と無性にそう思ってしまう。

とぼとぼと歩きながら、学園を玄関を出たその時ー。

「えっ…」

わたしは、あるキスシーンを見てしまった。

綺麗な女の人とその相手はー。

…綾人、さん。

唇が重なり合っていて、2人とも想い合っているのが甘い空気からわかった。

…そっか。

綾人さん、彼女いたんだ。

ー一生、俺に話しかけるな。

綾人さんの愛おしい声がリピートされる。





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