甘い初恋を、もう一度。
「華恋ちゃん!バイバイッ」

「莉奈ちゃんバイバイ!」

莉奈ちゃんがわたしの耳元でこそっと言った。

「頑張ってね?」

「うん…!ありがとう、莉奈ちゃん…!」

わたしはエレベーターに乗って、廊下を歩く。

「綾人、さん…」

廊下には、綾人さんが歩いていた。

「っ…。」  
 
ああ、やっぱり綾人さんは噂を聞いていたんだ。

わたし、嫌われちゃうかもしれない。

涙をぐっとこらえながら、わたしは綾人さんに言った。

「綾人、さん…ごめんなさい」

「…華恋?」

綾人さんが振り向いた。

「ごめんなさい、わたし…綾人さんのことを裏切ってしまいました…」 

「華恋…」

切なさそうに綾人さんがそうつぶやく。

ううう…怒ってるよね、そりゃあそうだよね…。

わたしがいけないんだから。

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