甘い初恋を、もう一度。








帰る支度をしていたら、廊下が騒がしくなった。

ん…?みんな、どうしたんだろう…?

「華恋、帰ろう」

「あ、綾人さんっ!」

綾人さんはみんなからモテモテだから…だから騒がしかったんだ。

そう思うと、胸からちくりと痛くなった。

「華恋ちゃん!バイバイッ」

「莉奈ちゃんごめんね、バイバイッ」

手を振りかえして、綾人さんと歩く。

そうしたら、綾人さんがわたしの手に指をからめてきた。

え?ええっ?

こ、恋人つなぎー!?

ぼんっと顔が赤くなるのがわかった。

…前も同じことがあったな、そういえば。

ふふふっ、なつかしい。

「華恋。」

にこにこと思い出していたら、綾人さんがわたしの名を呼んだ。

「ん?」

わたしはこてんと首を傾かせると、綾人さんがあるものをだした。

…え?

わたしは目を大きく開けた。

だって、だって…。

「お姫様。お手を」

いたずらっぽく笑った綾人さんに、涙があふれる。
 
「あ、やとさんっ…」

一滴。二滴。と涙が落ちてきて、わたしはぐっと前をむいた。

「俺と、結婚してください。」

「は、はいっ…」

わたしは指輪をとった。


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