アスタリスクの救済
「別嬪さんって。三春は私のお婆ちゃんですか?」
それを聞いた三春は「違います〜」と言いながら、紙パックのジュースを飲む。
ズズッと音を立てて三春の口に滑り込むジュースを一瞥してから、私は口を開いた。
「ね、サッカー部のエースっぽい人居たんだけど。背番号が……確か十番、の」
「あー……十番ならさっき言った創くんだよ。二年生なのに凄いよね。普通三年生が付けるものらしいけど」
「ふーん。サッカー上手いんだ」
その言葉を口にするとき一瞬躊躇ったけれど、意外とすんなり口から出てきた。
出来ればサッカーなんて一生言いたくなかったけれど。