アスタリスクの救済
 


 「別嬪さんって。三春は私のお婆ちゃんですか?」



  それを聞いた三春は「違います〜」と言いながら、紙パックのジュースを飲む。



  ズズッと音を立てて三春の口に滑り込むジュースを一瞥してから、私は口を開いた。



 「ね、サッカー部のエースっぽい人居たんだけど。背番号が……確か十番、の」



 「あー……十番ならさっき言った創くんだよ。二年生なのに凄いよね。普通三年生が付けるものらしいけど」



 「ふーん。サッカー上手いんだ」



  その言葉を口にするとき一瞬躊躇ったけれど、意外とすんなり口から出てきた。 



  出来ればサッカーなんて一生言いたくなかったけれど。
< 8 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop