全てあなたに捧げるために
第6節 心が保てなくなる時 side翠
☪︎
─10月2日。
それは、敬愛する主人が産まれた日。
…………の、2ヶ月前。
「待って?今回、いつもより早くない?」
桂華様に言われ、翠は首を傾げる。
「そうですか?」
「そうだよ!7月が終わるからそろそろ……とは思っていたけど、何?このプレゼントの数!」
翠の部屋の端に溜まったそれらを見て、桂華様は明らかに驚いた……ドン引いた顔をしていた。
「……今の透雅様が、何を欲しているのか分からなくて」
執事失格だ。ずっとそばに居るのに。
ちゃんと毎日見ているはずなのに。
昔は分かりやすかった彼の欲しいもの、今年は本当に分からない。
「なにこれ」
「ロボット掃除機です」
「……これは?」
「全自動調理器です」
「…………じゃあ、これは」
「これは、ボタンひとつで操作できるコーヒーマシーンですね」
「えっ、ごめん……要らなくない???」
最初の3つ、全てボツを食らってしまった。
「だって全部、翠がやってんじゃんか。透雅がロボット掃除機で掃除したり、全自動調理器で調理したりしなくても、翠がピカピカにして、美味しくてバランスの取れた食事を用意するでしょ?コーヒーマシーンだって、どう考えてもちゃんと資格を持ってて、透雅の好みを完璧に把握している翠がいる限り、使えなくない?」
「……」
そういうものだろうか。
─桂華様が言うってことは、そういうものかもしれない。
─10月2日。
それは、敬愛する主人が産まれた日。
…………の、2ヶ月前。
「待って?今回、いつもより早くない?」
桂華様に言われ、翠は首を傾げる。
「そうですか?」
「そうだよ!7月が終わるからそろそろ……とは思っていたけど、何?このプレゼントの数!」
翠の部屋の端に溜まったそれらを見て、桂華様は明らかに驚いた……ドン引いた顔をしていた。
「……今の透雅様が、何を欲しているのか分からなくて」
執事失格だ。ずっとそばに居るのに。
ちゃんと毎日見ているはずなのに。
昔は分かりやすかった彼の欲しいもの、今年は本当に分からない。
「なにこれ」
「ロボット掃除機です」
「……これは?」
「全自動調理器です」
「…………じゃあ、これは」
「これは、ボタンひとつで操作できるコーヒーマシーンですね」
「えっ、ごめん……要らなくない???」
最初の3つ、全てボツを食らってしまった。
「だって全部、翠がやってんじゃんか。透雅がロボット掃除機で掃除したり、全自動調理器で調理したりしなくても、翠がピカピカにして、美味しくてバランスの取れた食事を用意するでしょ?コーヒーマシーンだって、どう考えてもちゃんと資格を持ってて、透雅の好みを完璧に把握している翠がいる限り、使えなくない?」
「……」
そういうものだろうか。
─桂華様が言うってことは、そういうものかもしれない。

