キスから始まる恋は甘くて苦い
Scene9 はじめて会ったあのとき
「今日はありがとうございました」
武道館を出てしばらく歩くと、ほたるが急に立ち止まった。
「いや、誘ったのはこっちだし。……どうだった?」
結局試合には負けてしまい、良いところを見せられなかった蒼一はバツが悪そうに頭を掻いた。
「正直、驚きました。みなさん本当に熱心で、真剣で……」
「真剣で?」
途中で言葉を呑んだように感じた蒼一が聞き返す。
「先輩が、すごく、その……かっこよかったです」
すると、ほたるは懸命に感想を絞り出してうつむいた。
「えっ、俺?」
思ってもみない返答に動揺を隠せず、柄にもなく照れる蒼一。
「そう、そっか……ありがとう」
嬉しさに、ニヤけそうになる口元を左手で覆う。
「じゃあさ、仮入部してみる?」
「あ、それは――少し、考えさせてください」
行けそうな気がして押してみたら一歩引かれてしまった。
「あー、うん。わかった。決まったら教えて」
気を取り直し、うなずく蒼一。
武道館を出てしばらく歩くと、ほたるが急に立ち止まった。
「いや、誘ったのはこっちだし。……どうだった?」
結局試合には負けてしまい、良いところを見せられなかった蒼一はバツが悪そうに頭を掻いた。
「正直、驚きました。みなさん本当に熱心で、真剣で……」
「真剣で?」
途中で言葉を呑んだように感じた蒼一が聞き返す。
「先輩が、すごく、その……かっこよかったです」
すると、ほたるは懸命に感想を絞り出してうつむいた。
「えっ、俺?」
思ってもみない返答に動揺を隠せず、柄にもなく照れる蒼一。
「そう、そっか……ありがとう」
嬉しさに、ニヤけそうになる口元を左手で覆う。
「じゃあさ、仮入部してみる?」
「あ、それは――少し、考えさせてください」
行けそうな気がして押してみたら一歩引かれてしまった。
「あー、うん。わかった。決まったら教えて」
気を取り直し、うなずく蒼一。