通りすがりの俺様
「水族館といえば、デートでしょう?」
小野寺の言葉に、いずるは偏見がすぎる……と思いながら、そばを啜った。
「残念ながら、水族館好きの女友だちと行ったのよ。
あ、でも、係員のおにいさんがイケメンだったわ。
それでさ。
売店でタコを売ってたのよ」
「えっ?
水槽にいた奴をですか?」
と思わず、話に入ってしまう。
「……ぬいぐるみのよ。
なんで水族館で生きたタコ売ってんのよ」
とこちらを向いた網代木が言った。
「でもそう……
なんかなまめかしいタコだったのよ」
「え?
色っぽいタコ?」
と矢端まで話に入る。
「えっ?
いえ、違います」
と照れたように網代木は言って、
……私に答えるときと態度が違うじゃないですか、
という目でいずるに見られ、
なんで、あんたが矢端さんに照れるのよ、
という目で小野寺に見られていた。
だが、めげずに網代木は矢端に向かってしゃべっている。
「それが、生っぽいタコのぬいぐるみだったんですよ」
どんなんだ、生っぽいぬいぐるみのタコ。
小野寺の言葉に、いずるは偏見がすぎる……と思いながら、そばを啜った。
「残念ながら、水族館好きの女友だちと行ったのよ。
あ、でも、係員のおにいさんがイケメンだったわ。
それでさ。
売店でタコを売ってたのよ」
「えっ?
水槽にいた奴をですか?」
と思わず、話に入ってしまう。
「……ぬいぐるみのよ。
なんで水族館で生きたタコ売ってんのよ」
とこちらを向いた網代木が言った。
「でもそう……
なんかなまめかしいタコだったのよ」
「え?
色っぽいタコ?」
と矢端まで話に入る。
「えっ?
いえ、違います」
と照れたように網代木は言って、
……私に答えるときと態度が違うじゃないですか、
という目でいずるに見られ、
なんで、あんたが矢端さんに照れるのよ、
という目で小野寺に見られていた。
だが、めげずに網代木は矢端に向かってしゃべっている。
「それが、生っぽいタコのぬいぐるみだったんですよ」
どんなんだ、生っぽいぬいぐるみのタコ。