通りすがりの俺様
 

「僕が欲しがってる素振りを見せるとさ。
 あいつ、絶対譲ってくれないから。

 上手くやってくれたら、そっちに協力してもいいよ」
と秀は言ってきた。

「あ、でも、君たちに協力したりしたら、僕が命を狙われたりするのかな?」

「そうですね~。
 その可能性はありますが。

 でも、今まで、やられたことといえば、後をつけられたことと。
 ロッカーを荒らされたことと。

 自転車乗ってるイケメンの前に突き飛ばされたことくらいですかね」

「……僕がイケメンの前に突き飛ばされても、あんまり嬉しくないんだけど」

 などと秀は言っていたが。
 なんだかんだで協力してもらえることになった。

 050の電話番号しか教えてもらえないままの関係ではあるのだが――。

 


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