通りすがりの俺様




「小学校の同級生と思いもかけず、再会して、酒を呑むって、なんかいいですね」

 家に帰っていずるは言った。

 ケンちゃんも酒を呑む年になったのか、と思ってしまう。
 自分もそうなのに。

「そいつの名前はなんだ?
 ケン子とか?

 いや、ケン美か?」
と言う一鷹に、

「なんで女性にしようとすんの?」
と矢端が笑う。

「そんな再会、恋に落ちそうじゃないかっ。
 積極的に出てくる男に、グラつくかもしれないだろっ」

 いやいや。
 あなた以上に積極的な人はなかなかいませんよ。

 気がついたら、同居してるし。

 兄とも仲良くしてるし。

 どんな早技だ、と思う。

「ところで、連絡つかなかったが。
 その男といたから、携帯切ってたのか」

 ……そういえば、スマホ忘れてた。

 連絡してきてくれてたのか、と思いながら言う。
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