通りすがりの俺様
日曜日。
いずるが起きると、矢端たちはもういなかった。
軽くパンなどを焼いて食べ。
今日はダラダラするか、と思う。
……いや、昨日もダラダラしていたのだが、まあ、休養は必要だ。
屋敷の中や庭を散策していると、
「なんだ、こんなところにいたのか」
と一鷹がやってきた。
「暇か」
まあ、暇なんでウロウロしてますね、といずるは思う。
「見てください、水内さん。
屋敷が大きすぎて裏に回ったことないから知らなかったです」
といずるは指差した。
家の裏にすごい蓮の池があったのだ。
「……今にも成仏しそうにすごいな」
いや、美しいではないですか。
今日は一日、ここでぼんやりしようかなと思っていると、一鷹が言った。
「今日は俺も休みだ。
昨日言ってたラーメン屋に行ってみたいんだが」
「今日、ラーメン屋休みです」
あの辺、今日、水道管の工事があるらしくて、と言うと、
「使えないな、ラーメン屋……」
と一鷹が呟く。