通りすがりの俺様
 

 その日、網代木たちは久々にいずるをシメてやろうと思っていた。

 渡り廊下で待ち伏せする。

「ちょっと、あんた最近、水内さんたちと住んでるってほんと?」
「ああ、一緒に住みます?」

 ……軽く言われた。

「あ、でも、家主は私じゃないので、相談してからになりますけど。
 見学に来られますか?
 この土日とか空いてますよ」

 するする決まっていく。
 業者のようだ。

「食事や掃除は一応、当番制になったんですけど。
 貢ぎ物により交代できます。

 晩ご飯はかなりの確率により、矢端秀さんです。
 美味しいですよ。

 あと、入居者の審査としては、片付いている場所に躊躇なく最初のゴミを置ける人はアウトらしいです。

 そこから汚れが広がってくので。

 ニューヨークの割れ窓理論ですよ」

 ……めんどくさいこと言い出したな。
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