通りすがりの俺様
「あるわ」
といずるを見据えて言う小野寺に、

 それは何処なのよ、私もいっそ知りたい。
 知って、水内さんへの恋に見切りをつけたいっ、と思ったとき、小野寺が言った。

「……いずるにメロメロなところ」

「わかるっ!」
と小野寺の手をとった。

「メ、メロメロとかないですよ……」
といずるは動揺していたが、二人で頷き合う。

「そうよね~。
 他の女をちょっと好きくらいなら、逆に燃えても、メロメロはないわ」

「そうそうっ。
 もうどうでもいいわー、とか思うよね~っ」



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