通りすがりの俺様
そのまま、イケメンを囲んで(?)みんなでお茶をしていると、満が、
「女の人はほんと甘いもの好きだよね。
これも食べていいよ」
とハンバーグセットについていた小さなデザートを大きなテーブルの真ん中に置いた。
白い器に入った生クリームののったゼリーだ。
「えっ?
いいんですかっ?」
と晴菜たちが異様に盛り上がる。
イケメンからもらった、というオプションがついたのがテンション爆上がりの原因らしい。
全員立ち上がり、これをもらったら満と付き合える、くらいの勢いでじゃんけんがはじまった。
まだプリンをもそもそ食べていて参加しないいずるは満に訊く。
「いいんですか?
最後のお楽しみじゃないんですか」
生まれてこの方、聞いたことがないくらい気合いの入ったじゃーんけんっという掛け声の中、満が言う。
「別に甘いもの嫌いってわけじゃないけど。
そんなに執着ないから、お腹いっぱいのときはいらないなあ。
『チャーハンの上のグリンピース、もらってもいい?』って訊かれるのと同じくらいどうでもいい感じ」
わかりやすいっ、といずるは衝撃を受けたが、一鷹たちはわからない、と言う。