通りすがりの俺様
「上手くできた」
「そうですね……。
ほとんど、水内さんがやりましたけどね」
「あいつら早く帰ってこないかな」
二人は秀たちに褒められたがっていた。
今日はさばいた魚を焼いてみた。
その一部を持ち出して、庭で一杯やることにする。
魚のほこほこの白い身は、ほんのり甘い。
程よい塩加減のせいだろうか。
ちなみに、なんの魚なのか、いずるにはわからない。
庭になっているライムの実を一鷹がもいだ。
「これ絞っても美味そうだな」
「そうですね」
一鷹がいずるの食べている魚にライムを切って、絞ってくれる。
「庭にライムの木があるとかいいな。
トムヤンクンが作れるな」
「へえー。
トムヤンクンとか作れるんですか?」
「……作れないが」
言ってみただけのようだ。