通りすがりの俺様
「えー?
 なになに?

 いずるちゃんの部屋を見つけて、たどり着きし者がキスできるって?」
と笑いながら、秀が現れる。

 いや、それは、なんのファンタジーなんですか。

「ほほう。
 ならば、俺は妹を守らねばならないな」
と兄が現れてくれたが、

「部屋の警備を請け負おう。
 いずる、警備代」
と手を出してくる。

「身内なのにっ!?」

「彼女とのデート代がかかるんだよ~」

「ああ、あの怪しい彼女さんですか」
と言う矢端に兄は言い返す。

「怪しくはない。
 俺といずれ家族になりたいと、やたら身内のことを訊いてくるだけだ」

 ……真っ黒ですよ。
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