恋旅
3日目 昼~第1グループ・食べ歩き~
熱気あふれる街の散策路に繰り出した、食べ歩きチームの6人。
それぞれのペアに分かれ、甘い香りや香ばしい匂いが漂う店先を巡っていく。
~慧 & ひまり~
美味しいクレープを片手に並んで歩く慧とひまり。
ひまりは少し気まずそうに、けれど意を決したように慧の顔を見上げた。
「あのさ、慧くん……私と龍之介くんのこと、何も聞かないんだね」
周囲が気になってしまう話題にあえて触れない慧に、ひまりが首をかしげると、慧は穏やかな笑みを浮かべて前を向いた。
「そんなの、聞いても意味ないでしょ? それよりひまりには、俺のこともっと知ってもらわないといけないしね」
サラリと言ってのけたその言葉に、ひまりはハッと息を呑む。
ドキリとさせられながらも、その後は不思議と肩の力が抜け、二人は他愛のない笑顔で世間話に花を咲かせた。
~龍之介 & すみれ~
一方、少し離れた場所を歩いていたのは龍之介とすみれだった。
「ねえ、龍之介くん、これ一口食べる?」
「……いらない」
すみれは必死にアピールを重ね、何とか距離を縮めようと試みる。
しかし、龍之介の心にはすでにひまりしかいない。
すみれの恋心は完全に眼中に無く、龍之介は会話のあちこちでするりと話題をかわし、徹底的にスルーし続けるのだった。
~佐奈 & 玲央~
甘いスイーツを分け合いながら、どこか落ち着いた雰囲気をまとって歩いているのは佐奈と玲央のカップルだ。
ふとした会話の流れから、自然と「過去の恋人」の話題へ移っていく。
「俺はさ、過去に一人だけ、2年間付き合った子がいたかな」
玲央が少し照れくさそうに明かすと、佐奈は驚いたように目を丸くした。
「2年! すごいね……。私はね、実は小学校2年生から中学校3年生まで、ずっと同じ人と付き合ってたんだ」
「小2から中3!? それはめちゃくちゃ一途じゃん」
驚く玲央に、佐奈は少し切なげに、けれど穏やかな笑顔で続ける。
「うん。でも、中学校は別々だったし、高校は遠距離になりすぎちゃうからって、お互いに話し合って友達に戻る道を選んだの。だから、ちゃんとしたお別れだったかな」
過去のピュアな恋物語を包み隠さず話した佐奈は、ふと隣を歩く玲央を見上げる。
その瞳には、揺るぎない確信が宿っていた。
「……でもね、玲央くんとなら、永遠の愛を誓える気がする」
真っ直ぐな言葉と瞳に、玲央は予想外の直球すぎる愛情表現を受け止めきれず、「っ……!」と顔を真っ赤にして言葉を詰まらせてしまう。
そんな照れくさそうな玲央の姿を見て、佐奈は愛おしそうに小さく笑った。
それぞれのペアに分かれ、甘い香りや香ばしい匂いが漂う店先を巡っていく。
~慧 & ひまり~
美味しいクレープを片手に並んで歩く慧とひまり。
ひまりは少し気まずそうに、けれど意を決したように慧の顔を見上げた。
「あのさ、慧くん……私と龍之介くんのこと、何も聞かないんだね」
周囲が気になってしまう話題にあえて触れない慧に、ひまりが首をかしげると、慧は穏やかな笑みを浮かべて前を向いた。
「そんなの、聞いても意味ないでしょ? それよりひまりには、俺のこともっと知ってもらわないといけないしね」
サラリと言ってのけたその言葉に、ひまりはハッと息を呑む。
ドキリとさせられながらも、その後は不思議と肩の力が抜け、二人は他愛のない笑顔で世間話に花を咲かせた。
~龍之介 & すみれ~
一方、少し離れた場所を歩いていたのは龍之介とすみれだった。
「ねえ、龍之介くん、これ一口食べる?」
「……いらない」
すみれは必死にアピールを重ね、何とか距離を縮めようと試みる。
しかし、龍之介の心にはすでにひまりしかいない。
すみれの恋心は完全に眼中に無く、龍之介は会話のあちこちでするりと話題をかわし、徹底的にスルーし続けるのだった。
~佐奈 & 玲央~
甘いスイーツを分け合いながら、どこか落ち着いた雰囲気をまとって歩いているのは佐奈と玲央のカップルだ。
ふとした会話の流れから、自然と「過去の恋人」の話題へ移っていく。
「俺はさ、過去に一人だけ、2年間付き合った子がいたかな」
玲央が少し照れくさそうに明かすと、佐奈は驚いたように目を丸くした。
「2年! すごいね……。私はね、実は小学校2年生から中学校3年生まで、ずっと同じ人と付き合ってたんだ」
「小2から中3!? それはめちゃくちゃ一途じゃん」
驚く玲央に、佐奈は少し切なげに、けれど穏やかな笑顔で続ける。
「うん。でも、中学校は別々だったし、高校は遠距離になりすぎちゃうからって、お互いに話し合って友達に戻る道を選んだの。だから、ちゃんとしたお別れだったかな」
過去のピュアな恋物語を包み隠さず話した佐奈は、ふと隣を歩く玲央を見上げる。
その瞳には、揺るぎない確信が宿っていた。
「……でもね、玲央くんとなら、永遠の愛を誓える気がする」
真っ直ぐな言葉と瞳に、玲央は予想外の直球すぎる愛情表現を受け止めきれず、「っ……!」と顔を真っ赤にして言葉を詰まらせてしまう。
そんな照れくさそうな玲央の姿を見て、佐奈は愛おしそうに小さく笑った。