恋旅

3日目 夜~第2グループ・ナイトプール~

燦々と降り注ぐ太陽の下、水面がキラキラと輝くプールサイド。



開放的な空気の中、第2グループの8人はそれぞれのペアに分かれ、水遊びや散策を楽しんでいた。





~王子 & 優羽梨~

パラソルの下で飲み物を手に話す王子と優羽梨。



「ねえ、王子くんは今のところ、誰が気になってるの?」



優羽梨が少し探るように尋ねると、王子はまっすぐ前を見据えて答えた。



「俺は、今日はすみれちゃんが好きかな」



その潔い返答に、優羽梨は「そっか……」と少し複雑な表情を浮かべる。



そして、今度は自分の胸の内を打ち明けた。



「私はね……颯真くんと王子くん、二人ですごく悩んでるの。まだどっちにするか決められなくて……」



それぞれの矢印が交錯する中、お互いの素直な恋心が言葉として交わされていく。





~翔 & 奈々波~

水しぶきが上がるプールサイドを歩きながら、奈々波は少し照れくさそうに、しかし積極的な笑みを浮かべて翔に声をかけた。



「ねえ、翔くん! ちょっとこっち来て話そうよ」



自分から誘った奈々波に、翔は苦笑いをしながらも嬉しそうな顔をする。



「いや、本当にお前はすごいアピールしてくるよな……。最初は正直、第一印象に入ってなかったんだけどさ、あまりにも真っ直ぐアピールされるから、最近は一気に気になり始めちゃったよ」



「本当!? やった!」



無邪気に喜ぶ奈々波に、翔は少し真剣な表情を混ぜて自分の現状を伝える。



「でも、今のところはすみれちゃんと奈々波、その二人で迷ってるんだよね」



自分のアプローチが確実に翔の心に届いていることを知り、奈々波の胸にはさらなる闘志とときめきが芽生えていた。





~美愛 & 柊人~

プールサイドのベンチで、どこか楽しげな空気をまとっているのは美愛と柊人だ。



お互いに「気になっている存在」同士ということもあり、二人の間には最初から甘い雰囲気が漂っている。



「ねえ、ただ話すだけじゃつまらないし、お互いのこともっと知るためにクイズやらない?」



美愛の提案から始まったのは、お互いのプライベートや恋愛観に迫る「究極の2択クイズ」。



「休日はインドア派? それともアウトドア派?」



「デートはサプライズされたい? 計画を一緒に立てたい?」



他愛もない質問から少し踏み込んだ質問まで、次々と繰り出される2択に答えていくうちに、笑い声が絶え間なく響く。



クイズを楽しみながら、二人はお互いの価値観や知らなかった一面をどんどん吸収し、距離をぐっと縮めていった。





~颯真 & 環奈~

まぶしい光の中、少し距離を取りつつも並んで歩く颯真と環奈。



二人の空気感は、どこか戦友のような、少し不器用な親近感に満ちていた。



「お互い、頑張りましょうね!」



環奈がクスリと笑いながら声をかけると、颯真も照れくさそうにうなずく。



実は颯真は、これまでずっと気になる人を誘えていなく、残っていた環奈(環奈、ごめん‼ 残ってたんじゃなくて……その……ごめん‼)ばかりを積極的に誘い続けてきた。



しかし、肝心の「自分の気になる人」としての本心を、いまだにうまく伝えられずにいた。



一方の環奈も、本当は柊人のことが気になりながらも、勇気が出なくて一度も誘うことができずにいる。



お互いに「想い人は別にいる」というもどかしさを抱えながらも、どこか憎めない者同士、不思議な絆でエールを送り合う二人だった。
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