恋旅

最終日 奈々波の最後の2ショットタイム

心地よい風が吹き抜ける中、最終日のツーショットタイムで向き合う奈々波と翔。



陶芸デートでの「お互いへの想い」を確かめ合って以来、すっかり両思いとなった二人の間には、隠しようのない甘い空気が漂っていた。



「ねえ、翔くん……」



少し照れくさそうに笑う奈々波を見つめると、翔は優しく微笑みながら、ふっと息をついた。



「な、なんだよ……。せっかく二人きりになったんだし、今のうちに奈々波の好きなところ、全部言っとこうかなって思ってさ」



突然の宣言に、奈々波は「えっ……?」と目を丸くする。



しかし、翔は照れる様子も見せず、まっすぐな瞳で奈々波に言葉を紡ぎ始めた。



「まず、ずっと俺に真っ直ぐアピールしてくれた、その素直で強いところ。あと、一緒にいるといつも笑顔にさせてくれるところ。それに、こうやって真剣に話してるときの一生懸命な顔も、笑ったときの可愛いところも……全部好きだよ」



次から次へと飛び出す、奈々波への「大好き」の言葉。



自分の良いところをこんなにもたくさん、真剣な顔で見つめながら伝えてくれるなんて思っていなかった奈々波は、顔が一気に真っ赤に染まっていく。



「ちょっ、ちょっと待って……そんなに一気に言わないでよ……!」



あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆い、ジタバタと照れまくる奈々波。



そのあまりに愛らしい反応を見て、翔はくしゃっと嬉しそうな笑顔を浮かべた。



お互いの気持ちがしっかりと通じ合っていることを改めて実感し、胸がいっぱいになる、最高に幸せな二人だけの時間だった。
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