あなたは悪魔で運命の人
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京子がまた新しい情報を仕入れてきたようだ。
「ねぇねぇ、恵美!」
「…なに?」
「前世占いって知っている?」
「前世を占うの?」
「すごく当たる占い師さんがいるらしいのよ!」
「ふぅ~ん」
「恵美は興味ないの?」
「…ちょっと…あるけど…」
「良かった。今日の仕事終わったら、占いに行こうよ!実はもう予約しといたんだ。」
「すごい行動力だね京子。」
毎度のことだが京子の行動力にはいつも驚かされる。
私はあまり占いは信じていないけど、前世占いという言葉が気になった。
何を言われるか少し興味がある。
会社からそう遠くない駅。
しかし、この駅を降りるとすぐに静かな住宅街だった。
しばらく歩くと、そこには蔦の絡まる小さな山小屋のような建物があった。
なぜかその建物だけ別世界という雰囲気がする。
「あっ、恵美、ここみたいだよ!」
京子は嬉しそうに私を手招きして、蔦の絡まる建物の呼鈴を押した。
迎えてくれたのはこのお店で働いている女性のようで黒いレースのワンピースを着ている。
美しい女性だが占いの館というだけありミステリアスで独特の雰囲気がある。
その女性は建物の一番奥にあるドアを開けて中へと私達を案内してくれた。
部屋に入ると、そこにはベールを被った一人の女性が座っていた。
肌が透き通るほど白く美しい女性だ。
近付くと瞳の色がグレーで一段とミステリアスな雰囲気を醸し出している。
「予約した西条です。よろしくお願いします。そして友人の鈴木さんもお願いします。」
その女性は静かに頷き、私たちを前に座らせた。
先に占ってもらったのは京子。
その女性は目を閉じて何かを感じているようだ。
しばらくすると女性は突然に開けて話を始めた。
その話によると京子の前世は、歌を仕事にしていたようだ。
思えば京子は音楽が好きだし、自分が歌うことも大好きだ。
すごいな…けっこうわかるんだぁ。
そして私の順番になり、私は女性の正面に座った。
その女性は私を見るなり、目を大きく開けて驚いている。
「あ…あ…あなた!!」
「…っえ。」
「あなたは、本当に…あの方の生まれ変わりなのですか?」
「あの方とは?」
「り…り…リリス…様です。」
その言葉に稲妻が走った。
やはり…本当なの?
「そして、あなたをいつも見守っているのは、悪魔ともいわれるルシファー様です。」
「あの…ルシファー様ってどんな方なのですか?」
「私もそんなに詳しくはないのですが、もともとルシファー様は堕天使で、悪魔になる前は最高位の大天使だったそうです。とても美しい方と聞いたことがあります。そして妻のリリスをとても愛していたとも言われています。きっと今もあなたを大きな愛で見守っていると思いますよ。」
「私は…どうすれば良いのですか。」
「…わかりません…ただ…あなたもルシファー様を忘れることはできないと思いますよ。運命には逆らえないはずです。」