あなたは悪魔で運命の人
私は気持ちを抑えきれず、行動に出た。
健斗を助けてくれた龍崎部長が心配だったのだ。
「マネージャー、よろしいでしょうか?」
「あぁ…鈴木さん。何かな?」
「あの、龍崎部長のご住所って教えていただけないでしょうか?」
「それはねぇ、個人情報だからね。ごめん、無理だよ。」
「無理を承知で…お願いします!!」
「鈴木さん、君がそこまで言うのは始めてだね、何か事情があるのかな?」
「そ…それは…言えません。でも…お願いします!」
するとマネージャーは少し困り顔になりながら額に手を当てた。
「君がそこまで言うのは初めてだ。僕は何も教えることは出来ないけどね。…たしか部長室に自宅宛ての封書があったようだよ。これは僕の独り言だ!」
「マネージャー…ありがとうございます。」
「独り言だよ。」
マネージャーは笑みを浮かべて後ろを向いた。
私はマネージャーに言われた通り、部長室へ向かうとデスクの上に置かれている封書を探した。
するとそこには自宅と思われる住所が記載された封書が置いてあったのだ。
これからどこかに郵送しようとしていた封書のようだ。
そこに書かれている住所は、会社からそう遠くない駅の、高層マンションだ。