あなたは悪魔で運命の人

鍵が閉められて焦っているとき、さらに追い打ちをかけるような事が起こった。

パチンと音がしたと思ったら、電気が消え部屋の中は真っ暗になってしまった。

「…えっ…真っ暗…噓でしょ!」

慌てて窓のカーテンを開けようとするが、電動で動く仕様のカーテンはなかなか開かない。

やっとの思いでカーテンを引っ張り、5センチくらいは開けることが出来た。
外からの光が入るとそれだけで少し安心する。

営業部から急いで来てしまったので、もちろん携帯電話などは持っていない。

私は仕方なく椅子の座り、誰か来るのを待つしかなかった。

どれくらい時間が経ったのだろう。

もちろん来客も嘘のようだし、誰も来てくれる気配はない。
最上階の会議室は、何か用事がない限りは誰もくることは無いだろう。

窓からの光が夕方のような色に変わって来た。
そして会議室の空調も止まっているのか、部屋は徐々に寒くなっているようだ。

寒さと恐怖で体はカタカタと震え始めた。


(…助けて、寒い、恐い…)

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